「カワサキに想う」 45-4
’50年後半から60年にかけてカワサキにも大きな転換期が来るのである。
'63年からカワサキ・メグロ製作所の新たな旅たちが始まり
・・・’64年9月にメグロが完全に川崎の傘下に吸収され戦後20年足らずの短い時であった・・・
'66年8月カワサキの名と技術の高さを強烈に印象ずけた250-A1
ずば抜けた高性能の 「サムライA1]はカワサキのイメージをアメリカでも日本でも根底からくつがえしヨーロッパ市場にも殴りこみをかけ、「新しいカワサキブランド」の幕開けとなったのである。
技術陣の粋を集め設計されたA1は’65年の全日本ロードレースGPへ華々しくデビューさせた、レーシングマシンのメカニズムを受け継ぐ、
並列2気筒ロータリーデスクバルブエンジン、エンジンはボア53×ストローク56mm・247cc・31PS/8,000rpm・2.92kgーm/7,000rpmのスペックであり、5速、ゼロヨン15.1秒名ナント最高速165km/hの高性能車???であった。
・・・このA1の強烈なデビューによりカワサキスーパースポーツの作戦が展開されたのである・・・
t-hirai