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Team Green

「カワサキに想う」24

 サーお待ちかね、ロブ(本名ロバート・フィリス)を紹介します、なにしろ無類の耐久男オーストラリアが誇るナンバーワンライダー!本職は観光旅行社、ロブはチームカワサキオーストラリアの所属でオーストラリアのスーパーバイク選手権を’81年から5回連続で制覇その間’83年には日本で行われたF-1レースで優勝を飾るなど注目を集め、’85年には鈴鹿8耐でK・マギーと組んで9位翌年にはコークと組んで8位とF-1レース常連のライダーであった。
 彼もプロフェッショナル非常に命令に忠実であった、思い出
 ①例のスタート問題で特別にスタートライダーを務めると決まった時の張り切りよう、迷監督は「ロブ3周だけで良いトップを走れ、ソレハネ!TVにカワサキが専門誌が取材してくれるから」「ご褒美弾むぜ」悪魔のササヤキ、迷監督は「スポンサー・広告・フアンサービス、来年度のこと、勝てる要素はチーム全員が波に乗ること」と判断しての指示であった。
 ロブは「OKギブマネープリーズ」「ヨシャやる」7番手の黄色腕章のロブがロケットスタート1コーナートップ集団でインべたで流れて行ったのであります。
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写真見て下さいスタート直後のS字?トップのロブ横にNO1・後ろにNO21・よこにNO9従え約束を果たした画面です、当然TVでも放映されておりました。
 1周目2位で通過したのです、ピットの騒ぎよう、カワサキフアンの喜び、TV・専門誌にもカーラー見開きイヤー迷監督の読みが十二分に発揮出来たシーンでありました。
 ミソは段々と順位が落ちていったがこと、しかし、約束のご褒美を二人に渡したことぐらいです。
 ②彼はやはり耐久が得意なライダーでした、コークでタイムを稼ぎオレが確実に繋ぐボス(迷監督をソウ呼んでいた)計算をしてサインを出してくれ「アホそれくらい誰でも分かるワイ」と思ったが、そこは迷監督ヨッシャヨッシャ、このときはルンルンの滑り出しであったのである。
 ③約1持間経過時点でもう1台の多田がシケインで転倒25周でリタイヤ、その時点でトップはガードナー&サロン、コークは7位やはりジリ貧気味、しかし、燃えているロブはその後、23秒台にマシンを操りだしたのである(川重の野田監督がアイツは頭の良いライダーだよ、他はともかくコース上ではマギーシュワンッにも負けない腕をしていると言わしめた)その通り徐々にタイムを上げ21秒から23秒でレースを引っ張りコンスタントに走って4時間ほど経過時点で順位も4位・3位と上がってきたのである、迷監督はスタッフ全員激励しながら作業をこなし良いムードで時間が経過したのであります。
 ④ロブを待つピットにD・サロンの転倒報!大騒ぎの中コークは一言「グッド・ハピー」と一言、私の「コーク」の一声ロブがピットに飛び込んできたました。
 ⑤「彼ら二人が表彰台に上がるシーンが頭に浮かぶ、イヤー盛り上がってきたね・・・ドラマになるよ」専門誌の記者が叫ぶ気が早いと思うものの、1周1周克明に出されるモニターのラッタイムと順位を確認する4時間経過前後にはトップはグッドフエロー&高吉(スズキ)2位マギー&ウィマーク(ゼッケン21ヤマハ)待っていました3位にコーク&ロブ(カワサキ)ピット内は徐々に口数が少なくなり中盤を3位で通過した4時間10分走りきったZXR7、まだまだ体力十分のロブが待つピットにコークが飛び込んできた、メカがマシンに飛びつき、しかし、ロブが出て行けないオイルがエンジンからこぼれていたのである、4時間15分マシンはパドックに入ったのであります。
 迷監督の読み直し直し走り完走をということも皆で相談したら出来ソウだったが、対等に戦えるメドはついた下位に甘んじ潔しとしない「男」カワサキセミワークスの意地だった!!!
 コーク&ロブ「アイアムソリー」の一言であった熱い’87年の鈴鹿は115周で終わったのである。
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 このレースの模様は過去にも2回程克明にご披露しており、今回は「思い出」「レース活動のご案内」を主体に、またまた目出度い新年厚かましくも再度ご披露しました。 thirai
by toshi-hirai | 2010-01-01 18:21
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